どんなことでも目的を知ることは非常に重要です。
目的があって手段があるのであり、目的が分からなければ適切な手段も分からないからです。
では、暗記の目的はなんでしょうか。
私は「暗記とは過去の遺産を活用する手段である」と思います。
無から有を創造できる人はいません。創造には前提となる知識が必要です。
暗記はその基礎を与えるもので、いわば材料を与えてくれるものなのではないか、と考えています。
もっと言えば、材料を集めるための道具とも言えましょう。
寿司屋さんの材料といえば魚ですが、暗記はその魚を取るための釣竿や網のようなものです。
基礎事項についてきちんと暗記していなければ、本を読むこともままなりませんから、材料となる知識も集まりません。
暗記は、過去の研究成果という魚を釣り上げるための釣竿であり網です。暗記した事柄をそのまま使う機会は少ないかもしれませんが、それは釣竿を食べることができないのと同じで、暗記というのは一歩先の目標のためにあるものなのです。
暗記をするメリットについて、私が思いつく限り列記したいと思います。
人によって何をメリットと感じるかは異なると思います。あくまで「参考」程度にとどめておいてください。