人の記憶は、次の3つから成り立っています。
銘記→保存→想起
コード化・記銘とも言われ、経験された事柄を記憶として蓄えることです。
貯蔵・保持とも言われ、銘記された事柄を記憶として長期的に保持することです。
検索ともいわれ、保存された記憶を必要に応じて呼び起こすことです。想起にはいくつかの種類があります。
暗記といった場合、どうしても「保存」のところに目が行きがちです。
しかし、「想起」がうまくいかなければ、どんなに多くの知識を覚えていても使うことができませんから全くのムダになります。
では「想起」をうまく行うにはどうすればよいのでしょうか。
一つには「暗記した時と場所を再現する」ことです。
たとえば風呂に入りながら英単語を覚えた場合は、風呂に入っているとき、または風呂に入っていることを想像しているときなどに、その英単語を思い出しやすくなります。
このように、自分が暗記した状況を思い出すのは、過去の記憶を想起する際に非常に有効です。
もう一つには「記憶のリンクを作る」ことがあります。
記憶のリンクについては関連付けで、覚えやすく使いやすくの項をご覧ください。