記憶を定着させ、長期間にわたって保持するには、しっかりとした睡眠が必要です。
具体的には、6時間以上の連続した睡眠をとることが効果的です。
ここで「連続した」というのは、たとえば2時間寝て、3時間起きて、また3時間寝て、2時間起きて、1時間寝て・・・というような、分断した睡眠ではなく、 6時間ぐっすり続けて寝ましょう、と言うことです。
神奈川県横浜市の調査では、小学生の国語と数学の成績と、睡眠時間との関係を調べたところ、「7時間から8時間」という児童の平均正答率が5、6年生とも65.5%以上、「6時間より少ない」では、5年生で46.4%と、約20ポイントの差
が出たと報告されています。
(asahi.com:学力アップは生活習慣から)
さらに平均4時間睡眠の日が4、5日続くと、24時間起き続けているのと同じくらい認知能力が低下し、これは、酒に酔っているのと法的に判断されるのと同じレベルになる
そうです。これでは勉強の効果も半減でしょう。
FPN-夜更かしすると頭が悪くなる?
勉強・暗記と直接は絡んではきませんが、睡眠時間が7時間程度の人が、もっとも死亡率が低いというデータもあります。
(MEDICAL NEWS:死亡率低い7時間睡眠)
私自身、受験間近であっても、睡眠時間が6時間を切ることは絶対にありませんでしたし、徹夜もした記憶がありません。
それは、上にあげたようないくつかのデータから、睡眠時間を削って「長く」勉強するよりも、集中して「濃い」勉強をすることの方が大事だとわかっていたからです。