記憶は、覚えていられる期間の短い短期記憶と、長期間にわたって覚えていられる長期記憶に分けられます。
当然、目指すべきは長期記憶のレベルまで、記憶を落とし込むことです。
そのために有効なのが、心理学用語でリハーサルと呼ばれる作業で、リハーサルには維持リハーサルと精緻化リハーサル(統合化リハーサル)があります。
中でも、記憶を長期記憶にうつすために有効なのは、精緻化リハーサルです。
維持リハーサルとは、機械的リハーサルまたは機械的反復とも呼ばれるように、英単語を声に出して何度も暗唱することで記憶を保持するやり方です。
維持リハーサルは、短期記憶の中に保持する機能を持ちますが、長期記憶にうつす効果は弱いようです。
いくら単語を暗誦しても、しばらく経ったら忘れてしまうという経験はないでしょうか。
それは、維持リハーサルのレベルであったために、長期記憶に残らなかったためなのです。
精緻化リハーサルとは、統合化リハーサルとも呼ばれ、記憶したい内容の意味づけをしたり、他の内容と関連づけることで記憶の構造化を図ったりすることです。
具体的に言えば、次のようなものが精緻化リハーサルの例です。
精緻化リハーサルは、短期記憶を長期記憶にうつすのに効果的です。
語呂合わせは、特に覚えようとしたわけでもないのになぜか覚えているものですよね。それが精緻化リハーサルの効果といえます。
この精緻化リハーサルを積極的にとりいれていくことが、暗記には非常に効果的です。