教科書だけの勉強だと、どうしても文字を追うだけになってしまいがちです。
しかし、文字を追うだけの勉強よりも、実際に自らが目で見て、耳で聞いて、体験して学んだことのほうが、何百倍も情報が豊かであり、また記憶に残るものであることを、よく知らなければなりません。
その最たる例が「実験」ですが、それだけにはとどまりません。
生物であればフィールドワークに出かけたり、政経であれば時事問題を教科書的視点で捉えてみたり、日本史ならば歴史小説を読んだりするのも良いでしょう。
私の場合は、数学でも何でも「目で見て」いました。いわばイメージであり、仮想の世界です。それでも、自らの「実感」として体験できるものは、単なる式の羅列とは比べ物にならないほど、豊かな感覚を与えてくれました。
公式をそのまま当てはめるのはつまらないです。
そうではなく、その式や用語、事件がもつ「世界」を感じ、その世界に一体化することで、はじめてそれらの知識が「生きた知識」になるのです。